介護でつながる輪

介護生活SOS!みんなの介護の不安に、別府先生がアドバイス

これから介護を控えている方も、
介護生活を長年続けている方も、
この先の介護について、漠然とした不安はありませんか?

「けあのわ」で2017年5月に実施したテーマ
【介護生活SOS!どんなことが1番不安&お困りですか?】では、
「介護にかかるお金」
「親の健康や認知症」
「自分自身の生活や精神状態」
「自分が介護される側になったとき」について、
多くの方が不安を抱えていることが伺えました。

「けあのわ」のみなさんからお寄せいただいた
【介護の不安】について、
カウンセラーでがんばらない介護生活を考える会(※)の別府先生から、
プロの視点でアドバイスをいただきました。
介護生活の不安の解消に、お役立ていただければ幸いです。

がんばらない介護生活を考える会とは?

介護する側の不安(認知症の進行・介護への備え)

お悩み

親の健康状態や認知症の進行具合が不安です。
親とは徒歩で20分くらい離れて暮らす私と、
同居している妹がいるので
出来るだけ自宅で介護したいとは思っています。
(かこかこさん)

実家の母が父の介護をしていますが、
もし母も介護が必要になったら私に2人を介護ができるか不安です。
(みありんさん)

別府先生からのアドバイス

介護は生活の一部ですから完璧を求めないこと。
また、一人で抱え込まないこと、
社会で支えるために介護保険ができたのです。
まず、介護者がどのような生活を続けたいのか明確にし、
そのためにどんなサービスがあれば可能なのか考えます。
その際、地域包括支援センターのケアマネージャーなどに
相談して早め早めにサービス使うこと。

認知症については家族も知識が必要です。
知らないと、症状に振り回されて介護者が先に倒れてしまいます。
やみくもに認知症を恐れず専門家の協力を得て、
個別の対応を考えるのが楽になる近道です。

よい環境では、認知症の方もかなりのことが自分でできます。
認知症の研究は世界規模で急速に進んでいます。
まずは、病気の進行が遅くなるような対応を探しましょう。

介護生活についての不安(仕事との両立、介護者自身の生活)

お悩み

なんとか8年介護した母を特養に入れまして、
お金を稼ぐために頑張るぞーとこの春昇進したら体調が(;´・ω・)
お金も必要ですが…
精神的にも身体的にも健康じゃないと続かないですよね…
(みきてぃーぬさん)

母の入院中、職場にも迷惑を掛けてしまいましたが、
店長は仕事を辞めないほうが良いと言ってくださり、
働ける時間や日にちなど相談しながら続けられたらと思っていましたが、
上司は良く思ってない様で…
かなり辛かったので、仕事を辞めてしまいました。
母がデイサービスの限られた時間しか働けないので、
そんな都合の良い所が、あるかな…とか、
また嫌な思いするのかな、とか…が、不安です。

(鈴さん)

別府先生からのアドバイス

働く女性が介護のために離職することは多々あります。
また、近年は男性の介護離職も増えています。
どちらも介護が終わった後に経済的困難や社会参加の課題が生じます。
現在、介護しながら働けるシステム作りが検討されてはいますが、
両立には介護の心身の疲労が心配されます。
対策としては、
男女を問わず介護していることを職場で「カミングアウト」して周囲に協力を要請します。
一人で抱え込まず家族や親戚にも積極的に助けてもらうことです。

もちろん社会資源は目いっぱい使いましょう。
仕事は継続か離職かといった二者択一ではなく、
働き方に柔軟性が求められます。
介護中は、それまでとは違う、また、
他の人とも違うワークライフバランスのとり方を工夫しなければなりません。
介護も大事、
仕事も大事、
家族も大事、
自分も大事、
それが人生です。
先々、経験が仕事にも人生にも反映します。
10年後を見つめる視線を持ちましょう。

介護される側になったときの不安

お悩み

私は今82歳です…。
倅の近くで一人暮らしをしています。
まだ、自立できますがやはり手足の衰えを自覚するようになってきました。
この先自立ができなくなったら
施設に入って暮らそうと思っていますが、
初めての事なので考えると不安です。

(nakajiiさん)

要介護の母と二人暮らしで生活中です。
順番通りに行けば一人残るのが私ということになりますが、
一人になったときが不安で…

子供はもう独立しているので今更…と言う訳にもいかないし
面倒見られるのは性格上無理で…
考えるだけで疲れ切っています。
(たかおじさん)

別府先生からのアドバイス

自分の最期は
「どこで、誰に、どんな世話」をしてほしいのか、
はっきりした思いがあるなら、
それを家族や周囲に伝えておくことが重要です。
また、その費用についての考えも明らかにする必要があります。
認知症になった場合、
成年後見制度などを使うこともできますが、
希望どおりにしてもらうためには、
元気なうちに良く話し合っておく必要があります。
老化や病気など人間の力ではどうすることもできないことを不安がるより、
とりあえず、
周囲の人と良い関係を作っておくことの方が現実的であり賢明だと思います。

プロフィール

  • 別府明子(べっぷあきこ)さん
  • カウンセラー、がんばらない介護生活を考える会委員、NPO法人トータルライフサポート理事

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