赤ちゃんのミルク用の水は水道水?

赤ちゃんのミルクに水道水は使える?

ミルクを作るときに水道水を使っても大丈夫なものなのか、悩んだことがある方も多いのではないでしょうか? まさにこれから出産を控えているママにとっても、水道水は赤ちゃんにとって問題ないのかどうか、心配なところですね。
 
そこで、『水道水について』や『ミルクの正しい作り方』など、いろいろ調べてみたいと思います。

水道水って実際どんな水なの?

水道水というとお住まいの地域によってカルキ臭いという印象をお持ちの方がいたり、いやいや全然臭わないしおいしいよという方もいたりするでしょう。
 
水道水は厚生労働省によって水道法が定められており、その中の第4条で水質基準についていくつかの条件が定められています。水道水はすべてこの水質基準に適合するものでなければならず、各水道事業体にも検査の義務が課され、厳しく管理されているようです。
 
この水道法自体はいろいろ研究が進むにつれ、その研究結果に沿った形で逐次改正されてきています。水質についての部分を見ると、昭和32年にはわずか6項目しかなかった要件ですが、平成15年に大幅な改正が行われ、現在のものは平成27年に最終の改正をされたもので、適合すべき基準が51項目に増えています。その項目は、一般細菌をはじめ、大腸菌、カドミウム、水銀、ヒ素、ホルムアルデヒドなど、人間の体に害のあるものの含有量の上限から、カルシウムやマグネシウムなどの栄養成分についても上限が決められています。
 
中には「味:異常でないこと」というものもあって、「異常ってどんな味だったら異常なの!?」「それは誰の判断!?」と思わずツッコミたくなるような要件もありました…。
 
味はさておき、安全性については厳正に定められており、常に最新の研究結果に基づいて、人体に影響があるのかないのか検討した上で改正も繰り返されているようです。世界的に見ても日本の水道水の安全性はトップクラスとのこと。水道から出てくる水をそのまま飲めない国や地域はたくさんあり、その点日本は幸せと言えそうです。

 
水道水

注意が必要!? 厳しい水質基準だけではクリアできない問題も…

浄水場を出るときには厳しい水質基準をクリアしていた水道水も、そこから私たちの家の蛇口をひねって出てきたときに同じ状態を保っているかというと、そこは注意する必要がありそうです。
 
家の蛇口までどこを通ってくるのか。
 
問題は、未だ使われ続けている鉛製の給水管にあります。
 
鉛製の給水管は、海外では古くから給水管として使われていて、管内に錆が発生せず、可とう性、柔軟性に富んでいて、加工・修繕もしやすいという理由で、1980年代後半まで使用されてきたとのこと。この鉛製の給水管から、鉛が水道水に溶け出すことが問題なのです。鉛による慢性毒性は古くから認識されていて、水質基準でも有害物質として基準が設定されていますが、近年になって、より厳しい規制が必要と考えられ始めたのだそうです。
 
浄水場を出るときに基準をクリアしていたとしても、家に届くまでの間に鉛が溶け出しては元も子もないですね。
 
そこで、厚生労働省は鉛製給水管の解消を重点施策に挙げて、「鉛製給水管総延長をできるだけ早期にゼロにする」という目標を掲げていますが、2009年の水道統計では、未だ、延長7,530kmを超える膨大な鉛製給水管が残っている状況のようです。
 
茨城県南水道事業団のウェブサイトには、「朝一番の水道水は飲み水以外に」と題された記載があります。朝一番の水道水は鉛濃度が水質基準を超える恐れがあるのだそうです。朝起きてまず初めに「コップ一杯の水を飲む」という習慣の方は結構いらっしゃるのではないでしょうか…。さらに、旅行などで長期間水道を使用しなかったときは、使い始めの水はバケツ一杯分程度を飲み水以外に使ってくださいと赤字で書かれています。バケツ一杯分って…。知らないって怖いですね…。
 
また、お住まいが貯水槽(給水タンク)を使用しているマンションの場合も注意が必要です。貯水槽の管理、検査や清掃は、国ではなく、厚生労働大臣から認可を受けた事業者が行っているのです。でも、検査が義務付けられているのは、容量が10立方メートルを超える貯水槽についてのみ。それ以外は自主管理となり、建物の所有者や管理者が責任を持って行うということになっていて、実際に検査を実施しているのは3%程度だそうです。

水道水とトリハロメタンの関係は?

浄水場では様々な基準をクリアした安全な水をお届けするために、塩素消毒を行なっています。この消毒が、おいしいと感じさせなくしている原因ですね…。あのプールの水のような独特の匂いは、消毒に使われる塩素が原因です。
 
塩素はコレラ菌や大腸菌などを殺菌できるだけあり、強い毒性を持ちますが、給水栓に届いた段階でも残留塩素が一定以上残るように塩素消毒することが定められているようです。
 
もちろん、残留塩素の含有量は、水質基準で定められた規定以下になっていますが、水道水をつくる過程で塩素処理を行なう際に発生してしまう問題が、もう一つあります。それがよく耳にする、トリハロメタンの生成です。
 
トリハロメタンは発がん性や催奇形性が疑われています。トリハロメタンはどうしても水道水の中に含まれてしまうものなので、当然基準値も設けられています。
 
この基準値については、WHO(世界保健機関)ではクロロホルムの1種類だけが0.2mg/L以下と定められているのに対し、日本の基準値は、クロロホルム(0.06mg/L)をはじめ4種類のトリハロメタンの和が、総トリハロメタンとして0.1mg/L以下とさらに厳しく定められています。

でも知っておくべき、トリハロメタンのこと

水道水に含まれるカルキ(塩素)を除去するために一度沸騰させるのが一般的だと思いますが、この沸騰についても知っておくべき事実があります。
 
実は、トリハロメタンは短時間の煮沸では除去できないそうなのです。そればかりか、短時間の煮沸は逆にトリハロメタンを増加させてしまうのだと。ただ、増えたとしても、人体には影響のないほどの量なのだそうですが、やっぱり赤ちゃんの口に入るものと考えると、ちょっと躊躇してしまいます…。
 
トリハロメタンはおおよそ3分以上の沸騰で半減し、10分も沸騰すればほとんどなくなってしまうそうです。しかし各地の実験結果を見ると、北海道と大阪で違ったり、同じ場所でも夏と冬で違ったりと、どうやら水源の状態によって完全に除去できるまでの沸騰時間に違いがあるようです。
 
間違いなく心がけたいのは、沸騰したからといってすぐに火を止めることをせずに、最低でも10分間は沸騰している状態を続けるということですね。

粉ミルクと水道水の相性は?

そもそも粉ミルクと水道水の組み合わせは問題ないのかな?というのも気になるところですので、粉ミルクについても調べてみたいと思います。
 
粉ミルクは各メーカーから様々な種類が発売されています。各メーカーは研究を重ね、母乳に含まれる成分を配合し、どんどん母乳に近いものがつくられるようになってきています。
 
粉ミルクについても、厚生労働省によって「母乳及び乳児用調整粉乳の成分組成と表示の許可基準」という基準が定められています。こちらの資料を見ると、母乳に含まれる成分と粉ミルクに含まれる成分の種類や量がとても近いことがわかります。たくさんの種類が販売されている粉ミルク。どの成分を重視しているかによって、メーカーごと、商品ごとに多少の差異がありますが、それぞれの成分はこの基準の中で調整されています。
 
では、水道水との相性はどうでしょうか。
 
大阪市水道局のウェブサイトには、『粉ミルクは基本的に赤ちゃんの成長に必要なミネラルが十分に含まれていて、沸騰した水道水を使うことを前提に、粉ミルクの成分が調整されている』と書かれています。ということは、相性は良いということになりますね。
 
これも日本各地の水道水が、高い水準で品質を一定に保っているからこそなんだろうなと思いました。
 
また、水道水に限らず、赤ちゃんに与える水はどんな水を選べばよいのか、主に硬度についてこちらの記事に書いていますので、ぜひあわせてお読みください。
乳児に最適な水の硬度って?ミルク作りは軟水がいい?

ポットは必要?

ここまで、水道水や、粉ミルクについて、それぞれ見てきました。
 
水道水は10分くらい沸騰させて、カルキ(残留塩素)トリハロメタンも除去しないとなんだか怖いなとか、粉ミルクって水道水と相性いいんだなとかわかりました。ですが、調乳のたびにそんなに長時間沸騰させるって現実的なのだろうかと思ってしまいます。
 
「おなか空いたぁ!ミルクちょうだぁーい!」とばかりにギャンギャン泣く腹ペコの赤ちゃんに、10分以上のお預け…。それを毎日7、8回…。そんなに待たせたら赤ちゃんがかわいそうなのはもちろんですが、それをそばで見ているパパもママも辛いのではないでしょうか。
 
そこでひとつ思いつきました。
 
電気ポットがあるじゃないか!」と。
 
電気ポットにはカルキ抜きという機能が備わっていたり、スイッチひとつで何度でも沸騰させたりできます。あらかじめ調乳用に水道水を十分煮沸したものを電気ポットで用意しておけば、煮沸のために長い時間待たせるようなこともなくなり、よさそうです。

ミルク作りに便利な調乳ポット

そう思って調べてみると、どうやら調乳専用の「調乳ポット」という製品があるようです。
 
各メーカーから発売されていて、沸騰できるもの、保温機能のみのもの、などあるようですが、調乳ポットの主な役割は、一度沸かしたお湯を70°Cに保つというところのようです。
 
一番のメリットは、いつでも最適なお湯が使えるのですぐにミルクを用意できるところでしょう。生まれたばかりの赤ちゃんだと朝も昼も夜もなく、およそ2〜3時間ごとに「ミルク!」となるわけです。そんな時、少しでも手間は省きたいですね。あらかじめ準備しておく必要はありますが、適温にキープされたお湯をすぐに使うことができるというのは、やはり便利だろうなと思います。

 
ミルクをつくるお湯の温度は?

ミルクをつくるお湯の温度は何度くらいが適温なの?

調乳の際のお湯はなぜ70°Cが適温なのかについて調べてみました。
 
結論から言うと、もし粉ミルクにごく微量の細菌が残ってしまっていたとしても、70°C以上のお湯で調乳することで殺菌でき、赤ちゃんに与えても安心な状態にできるため、この温度での保温となっているようです。
 
ごく微量の細菌とは、サカザキ菌サルモネラ菌になるのですが、2007年にFAO(国連食料農業機関)とWHO(世界保健機関)から、70°C以上のお湯で粉ミルクを溶かすことで、これらの殺菌処理が行えると発表されています。だから70°Cなのですね。
 
また、調乳したあとに気をつける点としては、ミルクを部屋に置きっぱなしにせずに冷蔵庫で保管するか、飲み残しはすぐに捨ててしまうというところです。
 
サカザキ菌やサルモネラ菌は5°C以上の温度に置かれた場合、急激に増えてしまう恐れがあるとのことなので、もし万が一、ミルクの中にごく微量の細菌が残ってしまっていた場合のことを考え、常温で長い時間ミルクを置いておくことは避けましょう。

つらい…夜中のミルク作り

大人にとっては大した影響のない成分量や菌でも、生まれたばかりの小さな赤ちゃんの口に入ると思うと、どうしても過剰に心配になってしまいます…。とはいえ、ここまで調べてきたことをすべて行なって調乳するとなると、やはり大変な作業になります。
 
「粉ミルクは母乳に比べて腹持ちがいい」などと言いますが、それでもだいたい2〜3時間に1回は「ミルク!」となります。夜は寝る前にお腹いっぱい飲み貯めしてくれてぐっすりと朝まで…などという夢のような話はないわけで、多くのお父さんお母さんは夜中に何度も起きて、ミルクを用意するのです。
 
夜中に何度も起きてはミルクを作るのは…やはり大変ですよね…。
 
長い時間煮沸する必要がなく、あらかじめポットで準備しておく必要もなく、最適な温度でいつでもすぐに安全安心なお湯が出てくれたら、どれだけ負担が軽減されることでしょう…。

 
赤ちゃんのミルクの作り方

ウォーターサーバーを使ったミルクの作り方

そんな夢のような願いを叶えてくれるものがあるのです。
 
それが、ウォーターサーバーです。
 
アクアクララのウォーターサーバーは、温水温度が80~90℃で保たれており、ミルク作りにも安心してご利用いただけます。肝心の水は、1000万分の1mmまでの不純物までも除去する「RO膜(逆浸透膜)」でしっかりろ過され、ミネラル調整を行なって作り上げた、「おいしさにこだわった安心のお水」なので、抗菌性安全性も問題ありません。
 
アクアクララのウォーターサーバーを使った場合の、正しいミルク作りを見てみましょう。
 

【STEP 1】 粉ミルクに書かれている説明文をよく読み、必要な水の量と粉の量を確かめる。

【STEP 2】 お湯を注ぎます やけどに注意しながら、哺乳ビンに70℃以上のお湯を注ぐ。

【STEP 3】 粉ミルクを加えます 正確な量の粉ミルクを哺乳ビンのお湯に加える。

【STEP 4】 完全に混ざるようにゆっくり振ります やけどに注意しながら、清潔な布などを使って哺乳ビンを持ち、乳首やキャップをつけてから粉ミルクが完全に混ざるようにゆっくり振るか回転させてよく溶かす。

【STEP 5】 授乳できる温度まで冷まします 粉ミルクが溶けたら、流水などの冷却水で授乳できる温度まで冷ます。このとき中身を汚さないために、キャップより下側に冷却水を当てる。

【STEP 6】 水滴を綺麗な布で拭き取ります 哺乳ビン外側の水滴を綺麗な布で拭き取る。

【STEP 7】 温度を確かめます 腕の内側に少量のミルクを垂らして、温度を確かめる。生暖かく感じ、熱くなければ大丈夫。

【STEP 8】 ミルクを与える。

【STEP 9】 調乳後2時間以内に使用しなかったミルクは捨てる。

※引用:
赤ちゃんのための水、ベビアクア「正しいミルク作り(調乳)と飲ませ方」

ラクですよね…。明らかにラクですよね…。
 
調乳のたびにお湯を沸かしたり、あらかじめポットにお湯を用意しておいたりしておかなくてもすぐにミルクが作れるということが、どれだけパパとママの負担を軽減してくれることか。
 
そして、水道水についてのいろいろな心配(塩素や鉛、トリハロメタン等)もしなくてよくなります。
 
アクアクララを一度体験してしまうと、もうアクアクララ前の状態には戻れないでしょうね…。
 
赤ちゃんの安心と安全、パパとママの精神衛生や健康を考えたら、検討してみる価値はあると思います。
アクアクララが選ばれる理由は何? ママと赤ちゃんのための特別なプラン「ベビアクア」って?

まとめ

 

  • 日本の水道水は厳しい水質基準で管理されていて、世界的に見ても安全。
  • 鉛製給水管問題やマンションの貯水槽など、水質基準だけではクリアできない問題もある。
  • 厳しい水質基準をクリアするための塩素による消毒は、トリハロメタンの生成を伴ってしまう。
  • トリハロメタンを除去するためには長時間の煮沸が必要。
  • 調乳を70°C以上のお湯で行う理由は、細菌が残ってしまっていたとしても、安心して赤ちゃんに与えられるようにするため。

 
日本の水道水は誰が飲んでも安全なように厳しく管理され、常に基準も見直されているのですね。水道水を沸かして使うにしても、ポットを使用するにしても、なぜそうするのか理由を知っていれば安心につながり、自分で判断できるようになることもとても重要だと思いました。
 
かわいい我が子のためにも、正しい作り方で安心・安全でおいしいミルクを用意してあげたいですね。
 
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