子育てしやすい町があるベルリン。
ドイツは子どもを尊重する国。

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シリーズ8回目となる『グローバルおむつ&育児事情』はドイツ編です。
日本と同じ少子化問題を抱える国ですが、常識や価値観が違ってびっくり!ということも。特に子育てやおむつの使い方に関しては、お国柄や文化の違いがわかりやすく出るようです。毎回お届けしている海外で子育てしている日本人ママによる現地のおむつ&育児レポート♪ドイツの子育ては日本とどんな違いがあるのでしょうか?

 

グローバルおむつ&育児事情<ドイツ編>

 
今回、ドイツのおむつ&育児事情をレポートしてくれたのは、2013年10月からドイツのベルリンに移住している10ヶ月の男の子のママ、金田さんです。

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※10ヶ月になる息子さん

 

育児をしていて日本と違うコトは?

 
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※金田さんが住むプレンツラウアーベルクは、高感度なアーティストやクリエイターと若いファミリー世代が共存するお洒落な町。かわいい子ども服のブティックやカフェがたくさんあるそうです。

 

助産師さんのサポートシステムに大助かり!

 
子育てのシステムとしてユニークなのが「ヘバメ」という助産師の存在です。健康保険でまかなわれるヘバメは、産前の健康相談や出産準備などのアドバイスから、産後の自宅訪問による母子の健康状態確認、その後の子育て相談にも乗ってくれます。病院に所属し、出産に立ち会ってくれたり、沐浴をサポートしてくれたりするヘバメもいます。ドイツでは里帰り出産という概念が一般的ではないため、実家の代わりに子育てサポートやアドバイスをしてくれるのがヘバメなのです。

 

食の安全にこだわるスーパーが人気上昇中♪

 
ここ10年ぐらい、ベルリンで急速に成長しているBIOスーパーというお店があります。有機栽培した野菜や食肉、また、有機栽培の基準を満たした材料で作った加工食品を販売するお店で、そういったお店が増えています。チェルノブイリの事故後、食品の安全性に対する意識がより一層高まったドイツでは、幼い子連れの買い物客が目立ちます。

 

国からの経済的支援も魅力

 
ドイツの子育て支援政策は親と子、それぞれにメリットがあります。まず、夫婦あわせて最長14ヶ月の育児休暇が取得可能。その間「親手当て」として前年給与の67%を国が支給。専業主婦にも産後1年間は月額約300ユーロの手当てを支給。出産後最長3年は月額2400ユーロ所得相当の年金を国が負担。子どもには、18歳の成人までか、学生の場合は最長25歳まで月額約180ユーロの「子ども手当」が国から支給されます。

 

大型ベビーカーでのお出かけも心配ナシ!?

 
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子ども連れでの外出がしやすく助かっています。一般的な飲食店でも、子連れやベビーカーでの入店が可能です。特に私の住む地域はアスファルトで舗装された道が少ないため、タイヤと車体の大きいベビーカーが主流なのですが、電車やバスなどの公共交通機関の全てにベビーカー優先乗り場が設けられており、乗り降りの際には、なんと、乗りあわせた乗客がサポートしてくれるんです。社会に子どもが受け入れられ、尊重されていることを常々感じます。

 

育児について驚いたコトは?

 
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※ドラッグストアに併設されたおむつ交換や授乳ができるオープンスペース

 

人目を気にせず授乳するママも

 
外出先に授乳室があまりないため、カフェでも普通に授乳している人をよく見かけます。大きなドラッグストアには、オリジナルブランドのおむつやおしりふきが試せる無料のオムツ交換スペースがあります。そこに併設されたベンチで授乳もできるのですが、もちろんそれもオープンなスペースです。授乳ケープもそれほどメジャーではないため、ストールなどで隠したり、自宅で授乳したりするような格好でも気にしない人もいます。

 

おしゃぶり使いの名人多し!

 
泣いてばかりいる幼い子どもに、おしゃぶりを与えている光景をよく目にします。公共の場で静かにさせたり、寝る前に添い乳の感覚でおしゃぶりを使ったり、ドイツにはおしゃぶりを上手に使う人が多いことに驚きました。

 

フットカバーでフットケアが常識!?

 
ドイツはフットケアが一般的で、足を冷やすことが病気につながると考えられえています。そのため、フットカバーのついたパジャマが多く、冬はズボンではなく足先までカバーされるタイツを子どもに履かせている人が多いです。ハイハイ時期は裸足で足の使い方を覚えさせると、日本の両親からは言われていましたが、こちらでは靴下に滑り止めがついたもので足のグリップ感覚を鍛えている人が多いです。

 

パパの育児参加率はどれくらい?

 

「参加」というよりママと同じ「主役」!

 
「参加」という言葉がナンセンスだと感じられるくらい、育児は父母二人が「主役」として行うものだと考えられています。イタリア、ポーランドの友人に言わせると、ドイツの父親が育児に関わる割合は、欧米でも群を抜いて高いとのこと。保育園の送り迎えや、小児科に父親が子どもを連れて来ている様子も日常の光景。さらに週末などは子ども向けのプレイルームがついたキンダーカフェで、子連れのパパ同士がお茶をしている様子も珍しくありません。以前、夫の会社には妻より長く育児休暇をとる男性もいました。

 

その国のおむつはどんな感じ?

 

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※ドラッグストアのおむつ売り場と吸湿ジェル不使用のおむつ

ドイツ人は「質実剛健」なので、スーパーオリジナルブランドの紙おむつは見た目も機能もとてもシンプルです。布おむつも根強い人気で、布おむつを使いたいけどメンテンナンスが大変という人のために、吸湿ジェルの入っていない紙おむつも販売されています。布おむつやジェルなしの紙おむつを用いて、排泄したあとの不快感を実感させることで、おむつが早く取れるのです。長期的に見るとオムツ代を安く抑えることができるのがメリットだと言われています。また、パンツタイプのおむつが一般的ではないため、おむつがとれるまで、基本的にみなテープタイプのものを使います。動き回る子どもを追いかけ回しておむつをつけるのは日常の光景です。

 

日本のママに伝えたいコトは?

 
日本に帰国して思うのは、哺乳瓶の乳首洗いスポンジから、持ち歩きに便利なキューブ状のミルクまで、とにかくかゆいところに手が届く便利グッズが充実している、ということです。その点では、子育てするうえで便利な環境だと思います。しかし、日本では、子どもの声がご近所トラブルにつながったり、公共交通機関で肩身の狭い思いをしたりと「社会における子どもの存在」が弱いようにも感じます。一方ドイツは、不便なことも多いですが、子どもや子育てママが尊重されている国だと感じます。とはいえ、ドイツのママ友も四苦八苦しながら子育てしているのが現状で、悩みが多いのはどこで子育てしても同じなんだろうなぁ、と思っています。子育ては大変ですが、子どもの愛しい笑顔のために、一緒に頑張りましょう!!

 

編集後記

 
グローバルおむつ&育児事情のドイツ編、いかがでしたか? 
深刻な少子化問題を抱える国として、大胆な子育て支援政策を進めている点は、日本もぜひ見習ってほしいものですね。「質実剛健」の国民性が、おむつの使い方にも表れているという話には「なるほど〜」とうなずいた方もいるのではないでしょうか? 
このシリーズでは、海外と日本の子育てのいいところを再発見して、みなさんにママライフを楽しんでいただける情報をお届けしていきます。
 
次回の「グローバルおむつ&育児事情」もお楽しみに♪

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